元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が12日、「めざまし8」(フジテレビ系)に出演し、新型コロナウイルス対策について私見を述べた。

 番組では新型コロナウイルスの子供への感染急増を取り上げ、厚労省アドバイザリーボードの脇田隆字座長が昨日語った「もはや災害時の状況に近い局面を迎えている。多くの命が救えなくなるような危機的な状況が危惧される」との発言が紹介された。

 子供の感染急増について、7人の子供を持つ橋下氏は「子供を家の中に閉じ込めるというのは無理です。オリンピックをやった以上は『国民に言うことを聞け』というのはもう無理だと思うんですね。感染者数を抑えていく。ぼくも否定はしません。まずはしっかりやらなきゃいけないし我々もやれることはしっかりやるんですけど」と一定の理解を示した。

 その上で「どうしてもぼくが引っかかるのはアドバイザリーボードにしても政府の分科会にしても感染症の専門家、みなさん集まられている専門家の会議で医療体制の強化のところがね『医療体制を強化しましょう』という提言ばっかり。具体的に医療界に対して政治がどう介入するのか。これ介入ですよ。ある意味で人員を動かしたりベッド数を増やしたり、いろいろ問題になってますけど開業医のみなさんとどう連携していくのか」と疑問をていした。

 子供のワクチン接種については「番組に出ながら言うのは申し訳ないんですが、ぼくはちょっと諦めがあります」と前置きし、「子供がかかれば全員家族が感染するということは前提。ただ『そこは行くのまずいんじゃないの』とか『そういう集まりはやめたらいいんじゃないの』とは言ってますけど全部否定はできないですね。ワクチンに関してはね、社会人と大学生の女の子が最初は、不妊という所で拒否してたんですけれども、今は打つということで予約に入ってますので。これは各家庭の事情にもよるんでしょうけど親がしっかり子供にリスクの説明をしていくことも重要なんじゃないでしょうかね」とコメントした。