東京五輪の米国における視聴者数が大惨敗に終わり、今後はスポンサーにも影響が出てきそうだ。

 米国における中継局「NBCユニバーサル」は東京五輪の最終的な視聴者数を発表。夜の高視聴率帯であるプライムタイムの平均視聴者数が1550万人で、3110万人だった2012年ロンドン大会の半数以下、2670万人だった16年リオデジャネイロ大会と比べても40%以上下回る衝撃的な結果となった。

 米メディア「デッドライン」は「ソウル大会から夏季五輪の放送を開始して以来、NBCが最悪の結果に直面している。ひどい視聴者数だ」と低迷ぶりを報道。経済メディア「マーケットウォッチ」も「東京五輪はNBCにとって失望の評価だ」と五輪のコンテンツとしての魅力が失墜していると指摘した。

 米放送局「FOX」はスポンサーへの影響も指摘しており、テレビディレクターの見解を交えながら「この減少の大きさは、スポーツの祭典に巨額な投資をした広告主を不安にさせる」とスポンサーの五輪離れにつながる可能性もありそうだ。

 米国で〝失格〟を突きつけられた東京五輪が、将来的に五輪存続の危機へとつながる序章となるかもしれない。