五輪メダリストが猛反発だ。名古屋市の河村たかし市長(72)が東京五輪で頂点に立ったソフトボール日本代表の後藤希友選手(20=トヨタ自動車)の金メダルを噛んだ問題で各方面からの批判が止まらない。

 平昌五輪スピードスケート女子500メートル金メダリストの小平奈緒(35=相沢病院)は5日、自身のツイッターを更新し「本人の喜び表現としてメダルをかじることは自由かと思いますが、私だったらその場で号泣して暫く立ち直れないかも…」とツイートし、河村市長の行為に不快感を示した。

「ちなみに、私は『メダル噛んでくださーい』と言われて頑なに首を横に振った記憶があります。なのでメダルを噛んだことは一度もありません。後藤選手大丈夫かな」とし、選手を気遣った。

 すでに河村市長は謝罪したものの、トヨタ自動車も「あるまじき行為」などとするコメントを出すなど、波紋は広がるばかり。

 2012年ロンドン五輪バドミントン女子ダブルス銀メダルの藤井瑞希(33)さんは、過去にメダルを噛まれた経験者として当時を回想。自身のツイッターを更新し「私もある…涙出かけた。口いっぱいにメダル入れられた、、たぶんボケかましてきたんだと思うけど、本当泣きそうになった」とつぶやいた。

 さらに「私の場合は10年近く前の話。その瞬間はショックだったけどしっかり消毒して、たくさんの人に触ってもらってたくさんの笑顔が見れたので、忘れてました。今後このようなことがありませんように」と再発防止を願った。このツイートには2万1000の「いいね」がついている。