国際政治学者の三浦瑠麗氏(40)が30日、ツイッターで新型コロナウイルスのワクチン接種について自身の見解をつづった。

 三浦氏は前日29日時点での政府発表の数値を引用し「15歳以上のおよそ44%が少なくとも一回、ワクチン接種をしたことになりますね。二回接種完了組は、32%。両者の差が少ないのは、日本が高齢者の二回接種完了を優先したから」と現状を説明。「ここからは、現役世代をスピードアップしていきたいですね。国からのワクチン配送見通しを示すこと」とした。

 高齢者の接種が進んでいる背景を挙げて「ここがガラ空きになれば、現役層のうち年代が高い人、肥満の人が接種できます」と分析し、「職域接種で大量のワクチン要求をしている企業はなんとしても余力をあまらせず、こうした次なる層に職域接種参加を呼びかけるべきです。やれることはやりましょう」と呼びかけた。

 さらに「街に出ている若者を責めても問題は解決しません。彼らは高齢者の健康を守るために一年半、青春の時間や就労機会を犠牲にしてきたのです。若者にワクチン接種機会を与えていないこと、彼らの一年の価値が私たちより高いことに鑑み、40代以上と肥満の方々が自らの身を守るために接種をすればいいのです」と訴えた。

 この日、東京都は新たに3300人が感染したと発表。20代を中心に感染が拡大している一方で、重症化リスクの高い高齢者へのワクチン接種が進み、重症、死亡者は減少傾向を見せている。