元大阪府知事の橋下徹氏(53)が27日、ツイッターを更新。五輪のメダルラッシュで日本中が熱狂している中、新型コロナウイルス感染拡大が進んでいることで、改めて五輪中止の撤退ラインを定めていない政府を批判した。

 橋下氏は「日本選手の活躍は嬉しい」と選手の活躍を喜びながらも「ただしオリンピック中止の撤退ラインを定めないまま突き進む日本の政治の姿は、先の大戦で敗戦した反省がまったく生かされていない」と中止の撤退ラインを決めないまま、五輪を開催したことに疑問を呈した。

 その上で「撤退ラインを定めながらそうならないように手を尽くすのが国家運営だ。日本はいざというときに勝負ができない国家だ」とメダルラッシュで熱狂する日本の弱点を指摘した。

 東京都の新型コロナの新規感染者は連日1000人を超えている。都内の医療機関に通常診療の制限も視野にコロナ病床確保を要請したという報道もあり、依然として五輪中止を訴える声も強い。