組織委名誉最高顧問・安倍晋三前首相 阿部兄妹ダブル金でも沈黙の「不気味」

2021年07月27日 11時30分

何を考えているのか…
何を考えているのか…

 同じ「アベ」がダブル金でも…。東京五輪招致を政界で主導した安倍晋三前首相が、開幕から4日が過ぎても五輪への言及はおろかSNSも更新していない。

 25日には柔道で阿部一二三、詩の兄妹が同日金メダルの快挙。26日には柔道の男子73キロ級で大野将平が2連覇を達成。さらに新競技スケートボードの女子ストリートで西矢椛が13歳の日本最年少で金メダル、卓球混合ダブルスで水谷隼と伊藤美誠が中国ペアを退け新種目の初代王者…。東京五輪が盛り上がっている。過去の大会では日本選手団の壮行会に出席するなど、五輪への関心は高い安倍氏が、27日朝の時点で、ツイッター、インスタグラム、フェイスブックのいずれも投稿は開幕前で止まっている。

 日本選手の金メダルラッシュ、自身の総理在任中に国民栄誉賞を授与した元プロ野球選手の長嶋茂雄氏と松井秀喜氏が聖火リレー終盤に登場するなど、安倍氏を高揚させる要素が盛りだくさんにもかかわらずのSNS沈黙だ。

 21日に開会式欠席の方向と報じられると、ネット上では非難の声が噴出。財界首脳と同様、コロナ禍を考慮した末の欠席との見方もあるが、大会組織委員会名誉最高顧問の安倍氏の立場は民間人とは異なる。「この時期に開催を決めた当事者として職務を全うしていただきたい」「天皇も参加されるというのに無責任」などとツイッター投稿が相次いだ。

 福島の原発事故汚染水の処理を巡って「アンダーコントロール」と国際オリンピック委員会(IOC)総会で言い放ち、コロナ禍による1年延期では「完全な形」「コロナに打ち勝った証し」としての開催を強調したものの、現実はかけ離れた形となった。IOCから異例の五輪オーダー金章を授与された際には、東京大会が「どんなに打ちひしがれても何度でもまた立ち上がる、人間の気高さをたたえる大会になる」。五輪開催反対派には「歴史認識などにおいても一部から反日的ではないかと批判される人たち」との“レッテル貼り”…。

 そこまで冗舌なのに沈黙とは解せない…。

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