日テレ「スッキリ」最悪打ち切り危機 小林賢太郎氏の解任騒動で「差別問題」飛び火

2021年07月27日 05時15分

「スッキリ」司会の加藤浩次
「スッキリ」司会の加藤浩次

 東京五輪の開会式前日、演出を担当する元「ラーメンズ」の小林賢太郎氏(48)が、過去にユダヤ人大虐殺(ホロコースト)をコントのネタにして解任された問題で、情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)が〝番組存続のピンチ〟を迎えそうだ。同番組はアイヌ民族に対する差別問題を抱えている。それだけに今回ホロコーストがクローズアップされたことで「打ち切りの可能性が高まった」との見方が浮上している。


 日本人選手の活躍で、現在は大いに盛り上がっている東京五輪だが、開幕直前はゴタゴタ続きだった。開会式の音楽担当だったミュージシャン小山田圭吾は、過去に〝障がい者いじめ〟を自慢げに話していたことが分かり、19日に辞任。翌20日には、大会の文化フェスティバルに出演予定だった絵本作家のぶみ氏が、過去の不適切発言が発覚し辞退した。さらに開幕前日の22日には、過去にホロコーストをコントのネタにした小林氏が解任された。

 これにより22日午後から23日に放送されたワイドショーでは、小林氏解任の話題一色と言えるほど、この問題を取り上げたが、唯一積極的に報じようとしなかったのが「スッキリ」だ。

「大会組織委員会が、小林氏の解任を発表したのは22日午前11時過ぎ。その日の『スッキリ』はもう終わっていた。だから23日の放送でやるのかと思ったが、そんなに詳しくやらなかった」(芸能プロ関係者)

 小林氏の解任について、23日の「スッキリ」は、事実関係を淡々と説明しただけで、MCの加藤浩次やコメンテーターなど、一人もこの件についてコメントすることはなかった。

「スッキリ」が日テレ制作、「ミヤネ屋」は読売テレビ制作という違いはあるものの、同じ系列局でこんなに扱い方が違うのは不自然だ。

「『スッキリ』が小林氏の解任を正面から取り上げなかったのは、アイヌ民族への差別問題を抱えているからですよ」と指摘するのはテレビ関係者。

「スッキリ」では、3月12日の放送でアイヌ民族の女性を描いたドキュメンタリー作品を紹介した際、お笑い芸人・脳みそ夫が「この作品とかけまして動物を見つけた時ととく。その心は『あ、犬』」となぞかけを行い、これが「アイヌ民族への差別」と批判された。

 この問題について放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は、今月21日に「放送倫理違反があった」とする意見を発表したばかり。翌22日の放送で加藤は「しっかり検証し、今後どのようにできるのか考えたうえで番組の中で報告したい」と神妙に話した。この番組終了直後に小林氏の解任が発表されたのだ。

「こんなことを言った次の日に加藤やコメンテーターが、ホロコーストをネタにした小林氏を批判できるわけがない。『自分たちの差別問題はどうなるんだ!』と言われてしまう。だからこの件について、一切コメントしなかったのでしょう」(同)

 さらに今回、ホロコーストの問題がクローズアップされたことで、「スッキリ」は番組存続の大ピンチを迎えた、との見方も浮上。別のテレビ局関係者は「差別の問題を笑いのネタにするのは絶対に許されない。アイヌ民族に対する差別的な発言は、それだけで番組打ち切りとなっても仕方がない案件。番組できちんと検証したうえで謝罪しないと、『スッキリ』は近いうちに打ち切りになる可能性が高いのでは」と指摘している。

 26日に行われた日本テレビの定例社長会見で、杉山美邦社長は「心からおわびしたい。BPOの意見を真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努めて参ります」と謝罪。8月26日の同番組の枠内や、同28日深夜に検証番組を放送するという。

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