教育評論家の尾木直樹氏(74)が25日、ブログで引退を表明した重量挙げの三宅宏実の健闘をたたえた。

 尾木氏は24日の朝から三宅に注目していたという。三宅は尾木氏が法政大学教授を務めていた時の教え子だったといい「法政大学教授に就任1年目に前期と後期の1年間キャリア教育論A・Bを教えていた『教え子さん』だからですーー 既にトップアスリートで、真面目で綺麗な文字のリポートを提出する学生さんでした」と当時を振り返った。

 三宅はロンドン五輪で銀、リオ五輪で銅メダルを獲得。それだけではなく、初出場の2004年アテネ五輪から5大会連続出場しており「21年間世界のトップアスリート、レジェンドなのです その引退大会だったのです」と感慨深げにつづった。

 三宅はジャークで99キロの3回の試技全て失敗して敗退が決まったが尾木氏は「瞬間の笑顔とペロッど舌を出したのが実に爽やかだったですーー 悔しさでも、いわゆるバーンアウトでもない 【やり切った】笑顔でした♪♪♪」(原文ママ)と三宅のさわやかな引退を称賛した。

 今後については明らかにしていないが「彼女は筑波大学大学院研究科でスポーツの人間科学も修めていますから引退後のセカンドステージも楽しみです 法政大学で教えた『キャリア教育論』の具現化を見ているようで、楽しみもひとしおですーー」と〝教育者転向〟へ期待を込めた。