7月23日にNHKで生中継された東京五輪開会式の視聴率がすごいことになりそうだ。

 午後8時から生放送され、IOCトーマス・バッハ会長の〝13分ロングスピーチ〟の影響もあり、当初の放送時間を約20分オーバーした午後11時50分ごろに終了した。

 クライマックスは何といっても聖火点灯だ。最終聖火ランナーはテニスの大坂なおみで、球界から長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督、王貞治ソフトバンク球団会長、元ニューヨークヤンキース・松井秀喜氏のレジェンド3人が揃い踏みしたことでも、大きな話題となった。

 こうなると期待されるのが視聴率。過去の大会では2016年のリオデジャネイロオリンピックが23・6%、12年のロンドンオリンピックが24・9%、時差の少ない08年の北京オリンピックは37・3%を記録した(いずれもビデオリサーチ、関東地区)。

 今回は地元開催な上に、コロナ禍で〝おうち五輪〟が推奨されている。NHK局内から「最低でも平均視聴率40%以上!」と威勢のいい声が上がっているのも、決して無理筋ではない。

 ここ10年で視聴率が話題になった番組と言えば、2013年夏のTBS系連ドラ「半沢直樹」。最終回の平均視聴率は42・2%を記録。瞬間最高視聴率は関東地区で46・7%、関西地区では何と50・4%を叩き出した。

 この記録を塗り替える可能性があるのが、東京五輪の開会式。最後の聖火シーンでは国民がテレビにクギ付けになったと予想され、瞬間最高視聴率50%超えも十分にありえる。ビデオリサーチ社による世帯視聴率は26日に発表されるが、果たして結果は――。