俳優の市村正親(72)と女優の篠原涼子(47))が24日、離婚を電撃報告した。2人は舞台共演を機に2005年に結婚。08年に第一子、12年に第二子をもうけた。2人はそれぞれコメントを発表。お互いを立て〝円満感〟を演出しているが、行間からは〝いびつな夫婦像〟も垣間見える。電撃離婚の舞台裏とは――。

 芸能界の〝おしどり夫婦〟に不穏な空気が流れ始めたのは、昨年8月。「女性自身」で篠原が新型コロナの〝家庭内感染〟を理由に、自宅を出て別居を始めたと報じられたことだった。市村は当時71歳。年齢的なことを考えれば、篠原の行為は気遣いのようにも思えた。

 だが、舞台裏を知る関係者によると「その時点で一部週刊誌は離婚1本に絞って取材を開始していた」という。今年6月には再び女性自身で2人が別居継続中であると報じられた。

 市村は離婚コメントで、篠原が「別居し役者業に取り組む生活をするようになりました」と女優業にまい進するようになったと告白。その中で「別居が基本のスタイルとなり、夫婦、親、互いに役者として、新たなカタチを考えるようになりました」と明かした。

 篠原も「なかなか理解しにくいかと思いますが、私たちなりの新しい形・環境を作って参りたいと二人で話し合いました」としている。

 2人の子供の親権は市村が持つ。これについて当人は「人生の先輩である私の強い希望で、親権は私が持つことを(篠原が)受け入れてくれました」と報告。篠原も「父の背中を見せて育てていきたいとの市村氏の希望と父のようにたくましく育って欲しいとの私の願いが一致し市村氏が持つことを子供たちとも話をしまして決定致しました」としている。

 母親が親権を持つことが多いなか、異例の決断のように映るが「ここ数年、育児の中心は市村さんでしたからね。子供のお迎えもしていた。最近は自宅にシッターさんと思しき人物が出入りしていました」(関係者)という。
 
 声明では市村が「私も女優篠原涼子の一ファン」「涼子との出会いは私の人生最大の喜び」と表現。篠原も「未熟な私を常に導いて気遣ってくれる大切な存在」「今の私があるのも市村さんの大きな力のお陰」と、お互いを立て合っているのが印象的だ。

 ただ、これについて芸能関係者は「篠原さんが家を飛び出し〝戻らない〟決断をしたということ。親権を市村さんに譲ったことで、ひとりの女性として身軽になったとも解釈できる。早くも一部マスコミは彼女に新恋人がいないかリサーチを開始したそうだ」と明かす。

 東京五輪が本格的に始まったタイミングで発表された電撃離婚。この辺りも計算ずくだったのかもしれない。