実業家で慶応義塾特別招聘教授の夏野剛氏が23日、自身のツイッターを更新。21日のABEMA Prime」(ABEMA TV)での発言について、「番組の雰囲気に甘えた極めて不適切な発言でした」などと謝罪した。

 夏野氏は21日の同番組で、緊急事態宣言下での東京五輪の無観客開催に持論を展開。「子どもの運動会とか発表会が無観客で行われてるのに、五輪がOKなのか不公平感が出る」という声に対して、夏野氏は「そんなクソなピアノの発表会なんかどうでもいいでしょう。五輪に比べれば。それを一緒にするアホな国民感情に、今年選挙があるから乗らざるを得ない」などと発言していた。

 この日、夏野氏は自身のツイッターで「私のAbemaPrimeでの発言で、アホとかクソという言葉を使ったのは、番組の雰囲気に甘えた極めて不適切な発言でした。不快に思われた方々に心からお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした」で謝罪した。

 それでもネット上では、「番組の雰囲気に甘えた」と“番組”のせいにしたことに批判が集中。さらに、「アホ」「クソ」という言葉のみ謝罪したことに、「五輪にくらべたらピアノの発表会なんかどうでもいい~は本音なので撤回しませんというツイート」という声も。 

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の参与も務める夏野氏。コロナ禍で自粛を強いられてきた国民に対して表現の不適切さを指摘する声も相次ぎ、反発を招いている。