小山田圭吾(52)の辞任から一夜明けた20日、本人が音楽を手掛けているNHK・Eテレの名物番組「デザインあ」が予定されていた時間帯に放送されなかった。

 ソロユニット「コーネリアス」として同番組に関わっている小山田。新聞各紙の番組表には、19日と同様に午前8時35分に「デザインあ」と記載されていたが、同時刻になるとEテレ画面には「この時間は予定を変更して『ピタゴラスイッチ』を放送します」とのテロップが流れた。

 同番組については辞任直後から「Eテレは“教育テレビ”で、編成も子供向けや福祉・障がい者向けの娯楽を掲げて制作している。まさに小山田さんは障がいのある同級生へのいじめが問題視された。すでに局にも多くの抗議が届いており、今回の辞任で『デザインあ』の音楽も、これからどうなるか分からない」(編成関係者)との声が上がっていた。

 NHKはパラリンピックの放送にも力を入れてきた。これは多様性を尊重する“共生社会”の実現に寄与したいという考えからで、小山田の言動とは相いれなかったのだろう。

 子供たちのデザインマインドを育むことを大切にしている同番組。小山田は2月、放送200回目を記念した「デザインあLIVE」にメイン出演した。すべての音楽を担当しているだけに、番組降板となれば、その影響は計り知れない。