過去に〝いじめ自慢〟をしていた東京五輪・パラリンピック開会式の楽曲担当を務める小山田圭吾(52)が19日、自身のツイッターで辞意を表明。開会式4日前に担当者が辞任する異例の展開に、関係者は大慌てとなっている。

 この日午後に開かれた組織委員会の会見では、高谷正哲スポークスパーソンが「現在では非常に高い倫理観をもって創作活動をされているクリエイターの一人。小山田氏の貢献は大きなものであり、引き続き最後まで準備に尽くしていただきたい」と話していたが、夜になって事態は一変。小山田氏が近い関係者に辞意を意向を漏らし、その後にツイッターで「関係各所にて調整をさせて頂き、組織委員会の皆様へ辞任の申し出をさせて頂きました」と辞意を明かしたのだ。

 衝撃の一報後、東京・江東区のメインプレスセンター(MPC)も騒然。多くの海外メディアが集まるプレスルームでは「小山田辞任」のニュースが一瞬にして駆け巡り、まだ事態を把握していないMPCスタッフは「え!? ホントですか?」と絶句。続投の方針から一転した組織委は、現在も対応に追われている。

 小山田は1994年1月発行の「ロッキング・オン・ジャパン」と95年8月発行の「クイック・ジャパン」で学生時代に障がいのある同級生に対するイジメを行っていたと告白。かねて国内から大きな批判が出ており、その去就に注目が集まっていた。