東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)が17日、都内のメインプレスセンター(MPC)で会見し、韓国選手団が選手村で政治的メッセージを掲げた(すでに撤去)ことに言及。「あらゆる観点から政治的メッセージととらえられるものは控えるべき。五輪・パラリンピックが掲げる理念をご理解いただき、世界を1つにできるような行動がふさわしい」と語った。

 韓国選手団は選手村宿舎のベランダに韓国国旗とともに「臣にはまだ5000万国民の応援と支持が残っております」と書かれた横断幕を掲げた。これは文禄の役で豊臣秀吉が朝鮮出兵した際に抵抗した李舜臣が残した「臣にはまだ12隻の船が残っております」という言葉をもじったもので、反日の英雄を持ち出した〝戦時メッセージ〟にあたるとして波紋が広がっていたが、国際オリンピック委員会(IOC)の要請で撤去していた。

 また18日にバッハ会長らを迎賓館に招待して行う歓迎会については「歓迎会は延期前から決まっていたことで、規模を小さくして飲食を伴わずソーシャルディスタンスを保って実施したい。十分な対策は取っている」と説明。すでに新型コロナウイルス禍で国民が自粛を求められており、大きな反発を招いているが、そこまでしてやるべきことなのだろうか。