川﨑麻世30年の時を超えた初主演映画 実体験と重なる〝ファミリーホーム〟

2021年07月16日 11時40分

川﨑麻世
川﨑麻世

 俳優・川﨑麻世(58)が映画「ある家族」(30日公開)でアラカンにして初主演した。約30年前に映画主演のオファーがあったものの、北海道ロケのため舞台公演と両立できず、断らざるをえなかったという。

 本作品は昨年1月に朗読ミュージカルとして上演した作品の映画化。がんと闘病する妻と、子だくさんの家族愛が描かれていた。

 川﨑は「コロナ禍になる前に東京公演を終えましたが、大阪公演は延期されたまま。セリフを覚えても公演がなければむなしいです。コロナ禍は舞台から映画へシフトする時期だったのかもしれません」と語る。

 映画はファミリーホームを舞台にしたもの。ファミリーホームとは、2008年の児童福祉法改正により実施された小規模住居児童養育事業で、家庭環境を失った児童を里親や児童養護施設職員などがその家庭に迎え入れて養育すること。育児放棄、DVなどの社会問題が報じられる今だからこそ、ファミリーホームについて啓蒙する意図もあるという。

 川﨑は養育者としてホームを経営する一ノ瀬泰を演じる。その妻、陽子(野村真美)と、実子である茜(寺田もか)は、家庭環境を失った子供たちとともに暮らしている。

 川﨑は自分の実体験を重ね合わせている。

「実は、僕の祖父が、ファミリーホームのようなことをしていたのです。僕が子供のころ、血のつながっていないお兄さん、お姉さんと一緒に暮らしていました。彼らは祖父が経営していた喫茶店、美容院、遊園地のアトラクション等で働きながら、自立して巣立っていきました。この映画の見どころもそうですが、たとえ血がつながっていなくても、絆は家族と言える関係があるんです」

 ちなみにその祖父が参画していた遊園地で黄色い歓声と紙テープが飛び交う美樹克彦ショーを見たのが、川﨑が芸能界に憧れたきっかけだという。

関連タグ:

ピックアップ