西村康稔経済再生担当相(57)の〝飲食いじめ騒動〟の陰でぱったりと存在感を消している人とは…。

 渦中の西村大臣は13日、内外の関係者への謝罪、釈明に奔走。自民党・二階幹事長からは「事前に党に対して相談を」と苦言を呈された。

 一方、火消しに躍起の政府は騒動のきっかけとなった「金融業界への働きかけ」を取り下げたのに続き、この日は業界の猛反発などを受けて「酒類販売事業者への取引停止依頼」も撤回を発表した。これで西村大臣の発表した残る酒規制策は〝密告制度〟との指摘がある「グルメサイトを利用した感染予防対策アンケート」だけとなった。

 ただ、騒動はまだまだ収まりそうもない。インターネット上では西村大臣の辞任を要求する声が噴出中。「自公以外に投票します」の文言が入ったポスター画像が拡散するなど、飲食業関係者を中心に国民の怒りは爆発している。

 そんな政権の混乱のさなか、急に声を潜めたのが小池百合子都知事(68)だ。政界関係者は「本当に小池都知事は上手というか、運がいいというか…」と皮肉っぽくつぶやく。「元はと言えば〝酒規制〟を最初に叫んだのは小池さんですよ。今回、西村さんがドヤ顔で会見した時も、真っ先に『思いは私も同じ』と理解を示していたでしょう? それがこういう事態になった途端、気配を思い切り消している。いやー、すごいですよ」

 東京都は〝西村発言〟の直前の7日にも、政府に対し飲食店での酒類提供を原則停止するなど感染拡大防止のために〝強力な措置を講じるよう〟求めていた。さらに小池都知事は西村大臣の発言について「急所である飲食の部分を〝どう締めていくのか、絞っていくのか〟を言及された」とある意味、もっとヤバめの発言を放っている。それでも批判の矢面に立たないばかりか、ここにきて政界では「小池新党」「首相候補」などのワードがちらほら上がっている。

 元大阪府知事の橋下徹氏も「天下一品」と〝絶賛〟している小池都知事の立ち回り。果たして今回も火の手から逃げ切るのか。