フォトグラファー・富取正明氏が50人の女優をモデルに撮影した写真展「女優顔」が14日から8月8日まで東京・南青山のスパイラルガーデンで開催される。緊急事態宣言の延長を受けて延期されていた。

 米国在住で女優活動をする坂本祐祈(さかもと・ゆき)は本紙の取材にこう語った。

「コロナ禍の緊急事態宣言の影響で延期されていた写真展が開催されます。私自身は帰国が叶いませんがとてもうれしく思います。アメリカは街に活気が戻りつつありますが、まだまだ大変な時だからこそ、芸術作品が日常に彩りや心の栄養を届けてくれる大切さを私自身感じています。女優として演じている時ではなく、『素顔の私』が写し出された富取正明さんのポートレート作品を通して、皆様の今を乗り越える力に少しでもなれましたら幸いです」

 富取氏が50の才能と対峙する渾身のポートレートのコンセプトは「私たちはまだ、彼女を知らない」だ。

〝女優〟は常に誰かを演じ、別の人格をまとっている。私たちが目にする彼女たちは、すなわち、彼女そのものではない。役柄を脱ぎ捨てた時、いかなる個性が出現するか。

 2014年から2019年にかけて富取氏のスタジオで撮影した。

 富取氏は「世界観が一緒、同じ背景、皆白いシャツで撮影することにより、女優の個性をひき出すことに注力しました。女優さんが納得いくまで、撮影しました。女優さんによって、撮影時間は1時間から6時間と異なりました」と語った。

 モデルは葵わかな、秋山ゆずき、有村架純、池田エライザ、石川恋、臼田あさ美、大島優子、門脇麦、夏帆、香里奈、川口春奈、岸井ゆきの、北乃きい、国仲涼子、倉科カナ、剛力彩芽、坂井真紀、坂本祐祈、桜井日奈子、桜井ユキ、佐々木希、趣里、白石聖、鈴木杏、清野菜名、田鍋梨々花、田畑智子、土屋太鳳、常盤貴子、戸田恵梨香、中条あやみ、中村アン、菜々緒、二階堂ふみ、浜辺美波、広瀬アリス、広瀬すず、深川麻衣、福原遥、前田敦子、松本穂香、観月ありさ、森川葵、山口紗弥加、山田真歩、山本舞香、山本美月、吉岡里帆、吉川愛、芳根京子。