仮面女子・猪狩ともかが装着型サイボーグ「HAL」で新たなリハビリ開始

2021年07月12日 00時35分

仮面女子・猪狩ともか

 仮面女子の猪狩ともか(29=スチームガールズ)が11日、自身のユーチューブ公式チャンネルを更新し、新たなリハビリプロジェクトがスタートしたことを報告した。

 猪狩が「【ご報告】はじめの一歩」のタイトルで公開したのは、脊髄を損傷したことによって失われた機能を回復させようという「Tomoka Regeneration Project」だった。

 茨城県つくば市の「サイバーダイン」社が開発した身体機能を改善・補助・拡張・再生することができる装着型サイボーグ「HAL」を使う。猪狩は「通常、人は脳から神経を通じて手や足が動くのですが、脊髄を損傷していると脳からの指令が伝わらなくなってしまいます。しかし脳からの指令をHALに読み取ってもらい、脚を動かすことができるのです」と説明。

 同プロジェクトは、オーストラリア・ビクトリア大学のバイオメカニクス博士である長野放氏が猪狩に関するネット記事を見たことがきっかけだったという。ちょうど脊髄損傷の治療の研究を始めようとしていた時期で「自分の持っている知識を猪狩さんのために生かしたい」と脳卒中患者の治療でつながりのあるサイダーダイン社に連絡を取ってくれたという。

 動画では年明けに、つくば市にあるロボケアセンターを訪れ、実際にHALを装着し歩行する様子などを公開している。

 これまで「完全に神経が断裂している」と診断されてきたが、HALのサポートを受けて歩いたことは「神経がつながっていることらしいんです」と明るい表情でリポート。担当スタッフらとのミーティングでは「今回、歩いているような体験ができて、それを継続していくことで、歩けるまでいけなくても今より良い状態になったらうれしいなと思いました」と発言している。

「目標を歩くことに設定」するとハードルが高くなりすぎるため、小さいハードルを一つひとつ超えていくところから機能回復のためのプロジェクトをスタート。それがタイトルの「はじめの一歩」に込められている。同社の担当者は「お力になりたい。ただ、それだけなんですよ」の声を受け、新たな道を歩みだした。

「HAL」を使ったリハビリで話題になったのが冒険家でプロスキーヤーの三浦雄一郎(88)だ。昨年6月、難病の頸髄硬膜外血腫を患い、しばらく寝たきりの状態だったが「HAL」を使ったリハビリで劇的に回復。6月27日にストックを突きながら聖火リレーで富士山5合目を走った。

 猪狩は2018年4月11日、強風で倒れた看板の下敷きになり脊髄を損傷。同年8月の復帰ステージから車いすで活動している。

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