4日投開票の都議選・葛飾区選挙区(定数4)で、個性派の面々はそろって、玉砕した。

 3月の千葉県知事選に出馬し、ハチャメチャな政見放送で物議を醸した「SDGs党」の後藤輝樹氏(38)と、ピエロに扮した「愛の力党」の河合悠祐氏(40)のほかに、「当選したら100日後に辞める」を公約に掲げ、立花孝志氏(53)が代表を務める「議席を減らします党」から黒瀬信明氏(36)が告示2日前に名乗り出た。

 ほかにも「テレビ改革党」「つばさの党」など定数4に13人もが立候補する事態になれば、後藤氏や河合氏のスタッフは、ナスのかぶりものでの街頭活動で、カオスな選挙戦となっていた。

 ただ、現実は厳しく、個性派候補の面々は11位から1497票で黒瀬氏、次いで1326票の後藤氏、最下位は929票の河合氏で、いずれも供託金(60万円)は没収となった。河合氏は「もうちょっと入るかなと思ったが、ちょっと今後の戦略は練り直したい」と話した。

 黒瀬氏、後藤氏、河合氏の3人は11月に行われる葛飾区議選への立候補を明言しており、今回の都議選は顔見せの要素もあった。ほかにも複数の候補が連戦を見越しているほか、多くの異色候補の新規参入組が見込まれ、区議選は都議選以上にカオスな選挙となることが予想される。

 河合氏は「これまではパフォーマンスだったが、区議選を本気で狙うなら白塗りはダメですね」とトレードマークであるピエロを〝卒業〟し、素顔での勝負も視野に入れていた。