関西テレビの昼のニュース番組「FNN Live News days」(月~金曜午前11時半)で近畿地方の天気予報を発信しているのが気象予報士の浅田麻実さん(29)だ。梅雨の大雨、猛暑、台風と気象予報士にとっては大忙しの季節となったが、元気いっぱいのお天気お姉さんに話を聞くと、まさかのこだわりが発覚した。


【気象予報士・浅田麻実さんインタビュー(2)】

 ――仕事から離れるとどんな感じ

 浅田 今は(コロナで)友だちとも遊べなくて、ひとりで過ごす時間が多いんですけど、趣味が3つあるんですね。カメラが好きで写真撮影。ミュージカルが好きなので舞台を見に行ったり。もうひとつはフランス革命。今ハマってるんです。

 ――フランス革命? 宝塚歌劇とかの影響?

 浅田 元々「ベルサイユのばら」とかが好きなのはあるんですけど、コロナがなかったら母親とフランス旅行に行きたいねと話してたんですね。それで今のうちに予習しようかしらと、フランス革命の本を読みだしたら面白くって。

 ――歴女なのか

 浅田 どうなんでしょうね。歴史って、その時代の勝者による一方的な物語じゃないですか。でも、マリー・アントワネットにしても本によって違った一面がとらえられている。自分の頭の中でアントワネット像を構築していくのが面白くて仕方ないです。

 ――理想の男性像は
 浅田 ルイ16世みたいな人ですね。革命でフランス王政を終えてしまったと言われていますが、最近の研究で再評価されてるんです。実際の彼は科学、歴史、語学とかにすごく長けた有能な方で、人にすごい優しい方だったんです。

 ――カメラは

 浅田 植物・お花が多いですね。静岡時代に自分で撮影することが多かったので、プロのカメラマンさんに教わってたんですね。せっかく習ったんで趣味にしてます。お天気でも季節ネタでお花が出ることも多いので、関西のいろんなところを回って撮ってます。

 ――ミュージカルは

 浅田 宝塚、劇団四季、東宝ミュージカルとか。高校生の時に演劇部で見るのも演じるのも好きで。

 ――キャスターとして心がけていることは

 浅田 静岡時代から思ってることなんですが、伝わることはひとつだけと思って構成してます。テレビは一方向の情報発信なので、あれもこれも入れたいとなると聞いてる方は「何だっけ?」ってなると思うんです。伝わらないと意味がないので、なるべくシンプルにと考えてます。

 ――異常気象も増えている

 浅田 いかに災害が起こる前に危機感を伝えられるか。近所のオバちゃんとか顔見知りの人の情報って伝わると思うんです。だから長く予報士を続けて、結果的に「名前は知らないけど顔は知ってるあの子が言ってたよ」と伝わるようになれたらいいなと思います。


 ☆あさだ・まみ 1992年5月14日生まれ。大阪市出身。同志社大学社会学部メディア学科卒。大学在学中に気象予報士の資格を取得し、静岡朝日テレビで気象キャスターデビュー。2018年4月から関西テレビ「FNN Live News days」で近畿地方の天気を担当。防災士の資格も持つ。株式会社ウェザーマップ所属。