将棋の藤井聡太二冠(棋聖、王位=18)が3日、静岡県内で行われた第92期棋聖戦5番勝負第3局で、渡辺明三冠(37)の挑戦を退けて3連勝。18歳11か月の最年少の初防衛を果たし、規定により最高段位の九段に昇段した。渡辺三冠が持っていた21歳7か月の記録を、10代で更新してみせた。

 藤井二冠は後手ながら100手で勝利。名人、棋王、王将を持つ渡辺三冠にストレート勝ちするなど、快挙ずくめの防衛となった。

 数々の記録を持つ将棋界のレジェンド・加藤一二三氏は、対局前に「藤井聡太さんの史上最年少九段昇段が近付いているのだろうが 渡辺明名人にもがんばってほしい」とツイート。戦況を見守りながら「これはもう、、、」とつづり、防衛が決まると「藤井聡太さん 史上最年少タイトル防衛 史上最年少九段昇段 心より御祝い申し上げます 天才の太鼓判が押された瞬間でした 両対局者に心からの拍手を贈ります」と手放しで祝福した。