最強の地下アイドル「仮面女子」元メンバーでタレント、ユーチューバーの上矢えり奈(29=神谷えりなから改名)が27日、静岡草薙球場で行われた「日本ハム―ロッテ」で始球式を行った。

 上矢は日本ハムのユニホームとショートパンツに身を包みピンク色のグラブでマウンドに登板。大きな声援を受けながら大きく振りかぶり、左脚を上げたところでストップ。観客席から「ボーク」の声がかけられたが、ランナーなしのため、そのまま進行(ルール上はランナーがいない場面の不正投球は打者に1ボールが与えられる)。ネット中継ではアナウンサーが苦笑しながら「仕切り直しです」と説明。プレートを正確に踏み直し、再びワインドアップモーションを敢行。豪快に右腕を振り抜くと、ボールは大きく一塁方向にそれてしまった。

 猛ダッシュでボールをキャッチした清水から恐縮しながら記念球を受け取った上矢は満面の笑みを浮かべ手を振りながらマウンドを後にした。

 始球式登板が決まってから収録の合間に投球練習を重ね、この日も直前の練習で自信を見せていたものの、まさかの〝ボーク&暴投〟。それでも投げた後、カメラに向かってMCを務めるSBS(静岡放送)の「ヨエロスンE」のポーズを決めたのは番組的には〝満点〟か。

 大役を終えた上矢は「無事投げることができて感無量です。緊張した…貴重な経験をありがとうございます」とツイート。晴れ舞台を見るために球場を訪れたファンらに感謝し「願いが叶うなら、リベンジしたい…!」と再登板を誓った。