立憲民主党代表代行の蓮舫氏(53)が20日、新宿駅東南口前で行われた「#女性の声が東京を変える」で都議会選挙に立候補する女性候補者たちと街頭演説会を行った。

 新型コロナウイルス禍での東京五輪・パラリンピックで、立民は都議選の公約の一つに「延期か中止」を掲げている。

 蓮舫氏は菅義偉首相(72)のコロナ対策に対し「国民の命と暮らしを守るための手段を具体的に言いません」と批判した上で、五輪を開催した場合の危険についてこう警鐘を鳴らした。

「昨日、ウガンダの選手が9人やってきて1人が陽性でした。五輪を開催すれば10万人が日本にやってくる。(陽性者が)すり抜けるんじゃないのか」

 蓮舫氏は西村康稔経済再生担当相(58)がこの日、放送されたNHKの番組で、東京五輪期間中に新型コロナの感染が拡大し、医療提供体制が悪化すれば緊急事態宣言をちゅうちょなく発動すると話したことには、こう噛みついた。

「緊急事態宣言が出れば(国民に)無理を強いるのに、選手村の中だけは毎日PCR検査をする、ワクチンを優先して打つ。なぜそこだけ(五輪選手村だけ)特別待遇なのか。まずは都民と国民の命を最優先することこそが、立民が考える都議選で訴える感染症対策だと言いたい」

 蓮舫氏の怒りの声は、有権者に届くのか。