仮面女子卒業・桑名利瑠が打ち明けた“絶望と転機”

2021年06月19日 23時53分

仮面女子・アリス十番(左から海月咲希、木下友里、桑名利瑠、森下舞桜、涼邑芹)
仮面女子・アリス十番(左から海月咲希、木下友里、桑名利瑠、森下舞桜、涼邑芹)

 アイドルグループ「仮面女子」の桑名利瑠(25=アリス十番)が19日、東京・秋葉原の仮面女子カフェ(1、2部)で卒業公演を開催。ダンスリーダーを務める中心メンバーになるまでにスピード昇格した桑名はライブを終えると、メンバーも知らない“絶望と転機”があったことを打ち明けた。

 桑名は2017年12月10日、別プロジェクトのアイドルグループ「スリジエ」の候補生としてステージデビュー。翌18年6月、アリスプロジェクトへの移籍を発表した。

「正統派アイドル路線のスリジエ候補生時代は、かわいくしようと頑張ってもカッコイイと見られる。『かわいさがない』と言われることに悩みました。そんな時、仮面女子候補生と一緒のステージに立つことがあり、こっちの方が合っているんじゃないかと思うようになり、スチームガールズのライブを積極的に見るようにした。自分を出せるのは仮面女子と考えたのが移籍のきっかけです」

 同年8月12日から仮面女子候補生(OZ=オズの魔法使いをモチーフにしたユニット)として活動を始めた。移籍あいさつで大きな拍手を受けたが、ステージデビュー直後に“異変”が起きた。

「最初はカカシの衣装を4日間着させていただき、それからドロシー(センター)になったんですけど、登場の場面で客席がどよめいたんです。『ああ受け入れられなかったんだな』と思い、それから2週間ぐらいは食事もノドを通らずマイナス思考になりました。『無理かもしれない』と絶望し、ステージ裏で泣いたりしていました。そんな時に(海月)咲希ちゃんが声をかけてくれた。それでもステージに立つにつれて、ファンの皆さんがだんだん受け入れてくれたようで、声援とか熱量を感じられるようになった」

 最後のあいさつで「アリスに来てくれてありがとうという言葉は本当にうれしかった」と語ったのは、こういった苦い思い出があるからだった。

 パフォーマンスが認められた桑名は18年11月17日に仮面女子正規メンバーとしてスチームガールズに加入。「スチガの時はクール系でいこうか、おとなしめでいこうかキャラで迷走していたんです。(派生ユニット)『ぴゅあふる』に加入(19年1月)してから殻が破れて結構しゃべるようになりました」と転機を語った。

 本領を発揮した桑名は翌19年9月15日に最上位ユニット・アリス十番に昇格した。昨年12月のワンマンライブでは「声出しNG」の制限下でも“映える”振り付けを考案、ソロのダンスでは圧倒的なパフォーマンスを見せつけた。

 最後のステージのセットリストにも思いを詰め込んだ。「もともとは『スーパー☆ストレート』で終わろうと思ったんですけど、考えた時に仮面女子のメンバーはそれぞれの夢をつかむための大冒険と私自身の大冒険というのをかけて、それぞれの道で頑張ろうという思いを込めて最後の曲にしました」

 ファッション系の起業を目指す桑名は今後、資格取得のための勉強を始める。残るメンバーに向け「自分たちが思っている以上にかっこいいので、自信を持ってステージに立ってほしい」とエールを送った。

 卒業ライブを終えたセンター・森下舞桜は「ありえないくらい泣いてしまって、改めて利瑠の存在は大きかったんだなって思いました」、海月は「利瑠ちゃんは後輩なんですけど心も考え方も技術もしっかりしている。スチガでラップのコンビを組み、一緒に十番昇格。利瑠ちゃんがいたからこそ私も成長できた。感謝しかない」、副リーダーの涼邑芹は「サクライツカ(ポイサン委員会)、絆No.1(イースターガールズ)、MY☆LIFE(アーマーガールズ)とか泣かせ系の珍しい曲を選んでストーリー仕立てにするのも利瑠らしい」とコメントした。

 涼邑は新たなダンスリーダーとしての重圧を感じながらのライブだったと打ち明ける。「利瑠は非の打ちどころがなかった。利瑠が築き上げたものを壊さずレベルアップできるよう気を引き締めていきたい」と決意表明。リーダー・木下友里は「パフォーマンス、表現力など本当のプロ。仮面女子の今後を考えてしまうくらい利瑠の存在は大きい。十番が一番という意識でやってきたので、今後もさらに磨きをかけたい」と力を込めた。

 20日の2部公演では桑名が抜けたアリス十番にスチガの陽向こはる、大鈴はるみが加入。2人の候補生(大野柊奈=スチームガールズ、北川美咲=アーマーガールズ)が仮面女子ユニットに加入する。

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