ドナルド・トランプ前米大統領(75)がまさかの中国擁護に走っているようだ。

 トランプ前大統領と言えば、在任期間中に中国との貿易戦争について「米国から仕事を奪っている」と猛批判。さらに、新型コロナウイルスの感染が世界中で拡大した際には「中国はウイルスが世界に拡散するのを止めなかった」などと選挙集会で語るなど、徹底した〝中国叩き〟を繰り返してきた。

 そんな中、中国の少数民族ウイグル族、チベット人や香港人などを代表する8つの人権団体は、中国の人権問題を理由に2022年冬季北京五輪のボイコットを求める共同声明を発表。トランプ前米大統領も追随するかに思われたが、米政治専門紙「ザ・ヒル」によると「ゲームをボイコットすることはアスリートにとって不公平であり、世界中の国々がそれを酸っぱいブドウ(負け惜しみを表す比喩表現)と見なすだろう」と語ったという。

 方針を180度変えた発言とはまさにこのこと。いったいトランプ前米大統領は何を考えているのだろうか。