国民民主党の山尾志桜里衆院議員(46)が17日、自身の公式アカウントで政界引退を発表した。

 山尾氏は任期限りで政界から去る決意を動画とでこう明かした。

「私には政治家とは別の立場で新しくスタートしたいことがあります。そこで、今回の任期を政治家としての一区切りとしたいと思います。(理由は)政治家一筋というキャリアが標準モデルとなっていることに何度も違和感を覚えました。政治家以外にもやれることがあり、やりたいことがある人こそが、期間限定で政治家をやるようになるといい、そう確信しました」

 文書では「山尾志桜里を応援して下さっている皆さまへ」というタイトルでこうつづった。

「今回お送りした動画とテキストで、今の私の正直な気持ちをお伝えさせて頂いています。今回の決断には様々な受け止めがあると思います。ここから先、国民民主党を応援してくださっても嬉しいですし、また私自身もこれまで同様、自由と民主主義、そして法の支配を大切にした活動を続けていきますので、見守っていただけたら嬉しいと思います」

 山尾氏はミュージカル『アニー』で初代アニー役を演じた。検察官として活躍した後、2009年の衆議院議員選挙に当時の民主党から愛知7区で出馬し、初当選し政界に進出した。

「保育園落ちた日本死ね」という匿名ブログを取り上げ、待機児童問題を追及。「人権侵害を超党派で考える議員連盟」では自民党の中谷元衆院議員(63)と共同会長を務めた。

 今年4月、国会議員に支給されるJRのパスを私的な用途に使っていたと報道されてツイッターなどで謝罪していた。

 山尾氏の政界引退表明について永田町関係者は「通常国会が閉会したタイミングでけじめをつけたのではないか」との声が上がっている。