歌手の湯原昌幸(74)とシンガー・ソングライターの南部なおと(70)が結成したデュオ「ダニーボーイズ」が16日、神奈川県のライブハウス・本牧ゴールデンカップで新曲「涙のサイドウォーク」の発売記念ライブを行った。

 2年前から親交のあった2人は、自分たちと同世代の人たちが「元気になるような音楽をやろう」と結成。湯原は「洋楽、邦楽のカバーをやっていく中で、青春時代を過ごした音楽を令和にできないかな」と考え、オリジナル曲を完成させた。

「涙のサイドウォーク」は1960年代の洋楽テイストが香る、さわやかな楽曲。会場には湯原の妻でタレントの荒木由美子も駆け付け「生活がかかっておりますので、どうぞよろしくお願いします」とあいさつして笑わせた。湯原が「いまはオヤジバンドも数多いと聞きます。ぜひ楽曲をコピーしていただいて多くの人に聴いていただきたい」というように、シニア世代で音楽を楽しむ人は増えてきているという。

 音楽関係者は「コロナのワクチン接種でも話題になりますが、65歳以上の高齢者というのは日本に3600万人ほどいる。多くの人がリタイアしていて、時間はあるけど家にいる。そこで『若いころにやっていたギターを再び弾いてみました』『もう一度仲間を集めてバンドを組んでみました』という人はかなり多いのです。グループサウンズ時代の音楽も再び脚光を浴びていますし、そういう意味ではダニーボーイズというのは面白い存在になるのではないか」。2人合わせて144歳コンビが一世を風靡するか。