韓国経済団体が日本政府に対して「隔離措置なし」の特例入国を要求した。

 韓国紙「コリアヘラルド」によると、このほど、日本の経団連にあたる韓国の経済団体「全国経済人連合会(全経連)」と、相星孝一駐韓日本大使や日本の企業家などによる会議が開催。そこで韓国側が、東京五輪を前に経済交流の活発化を目的に「ワクチンを接種したビジネスマンのために特別な入国許可を認めるよう日本政府に要請した」と報じた。

 全経連は「ビジネスマンにとっては、二国間の旅行制限が最大のハードルになっている。現在中断されている特別入国手続きの再開」を要求。続けて「ソウルと東京の間で〝空の旅のバブル〟をつくり、検疫なしの旅行パートナーシップに、署名するよう求めた」と入国後の隔離措置なしを中心にした特例入国を日本側に強く要請した。

 全経連の許昌秀(ホ・チャンス)会長は「直近2年間で二国間の貿易が12%近く減少したので、韓国と日本は経済協力を拡大すべきだ」と主張。これに対して日本側は「カーボンニュートラル、中米貿易、第4次産業革命などの分野で、技術力の高い両国が協力する余地は大きい」と述べるにとどめた。

 現在、日韓両国の間では東京五輪ホームページにおける竹島(韓国名・独島)の表記問題で緊張感が高まっている。すんなり関係改善とはいかないようだが…。