大阪市長で日本維新の会の松井一郎代表(57)が8日、政治家を斬って斬って斬りまくった。

 まず標的になったのは自民党の太田房江参院議員だ。松井氏は京都市の門川大作市長が7日に「このままでは10年以内に京都市の財政は破綻しかねない」と発言したことに触れ、太田府政下の大阪の状況と同じだと指摘。「当時の太田知事が怠慢、放漫運営でやる気がなかった。聞く耳もたなかった」と太田氏にかみついた。

 たびたび吉村洋文大阪府知事を批判している太田氏について「吉村さんの事ボロカス言うてるけど、アンタは大阪に何をしたといつも思う。(府の減債基金)5200億円穴開けて、退職金も8000万もらった」とカウンターを浴びせると、返す刀で京都市の今後について「まず最初にやらないといかんのは市長、それと議員が自らの身分にメスを入れんのか。職員の報酬カットはそのあと」と門川氏や京都市議に覚悟を求めた。

 続いて標的となったのは、立憲民主党の性犯罪刑法改正に関するワーキングチーム(WT)で「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら」と発言し、謝罪・撤回した同党の本多平直衆院議員だ。

 松井氏は「50歳の人が感覚がおかしいし、法律上、捕まるよ。18歳以下はダメ。飲み屋でも未成年を雇用したらあかん。感覚が恐ろしい」とバッサリ。当初、議員の特定を避けていた同党に対して「立憲民主の体質なんでしょう」と話した。

 その上で「我々も偉そうに言えない。お酒の上のとんでもない発言をして、僕が『議員を辞めてくれ』と言いましたが、辞めてくれないので除名という形を取りましたが」と、北方領土をめぐる問題発言で同党を除名された古い政党から国民を守る党の丸山穂高議員までチクリとやった。

 松井氏は「政治家なんてのは聖人君子というのはいない。自民党にも政治資金規正法違反があるし、公明党はすぐに議員辞職になるけど、今回のコロナ禍においても接待を伴うお店に行ってた人もいた。人間なんだから煩悩の中でいろんな行動をしてしまう。ただ、その時に普段、自分が選挙で言ってることとかけ離れていれば、自ら戒めをしっかりやるべきだ」と締めくくった。

 やり玉に挙げられたのが大人しく黙っているとも思えない面々だけに、バトル勃発となるか?