“森友控訴審”で籠池泰典前理事長が詠んだ検察批判「魂の一句」

2021年06月08日 11時30分

左から籠池諄子被告、泰典被告

 学校法人「森友学園」の小学校建設を巡る補助金不正事件で、詐欺罪などに問われた前理事長の籠池泰典(本名・康博)被告(68)と妻の諄子(本名・真美)被告(64)の控訴審初公判が7日大阪高裁(西田眞基裁判長)で開かれた。

 1審の大阪地裁で懲役5年の実刑判決を受けた泰典被告側は国の補助金詐欺について無罪を主張。大阪府・市の補助金についても、量刑の軽い補助金適正化法違反にとどまると訴えた。懲役3年、執行猶予5年を言い渡された諄子被告側は全面的に無罪を訴えた。

 一方、検察側は諄子被告が一部無罪とされたことを争う構えで、全面対決の様相を呈している。

 泰典被告は「大きなものを隠すために、私たち夫婦をスケープゴートにした事件と思っている。当時の安倍首相、昭恵夫人、菅官房長官の動きがあって、官僚が大きくうごめいていたと認識している。私、家内、森友学園の名誉を回復していただかないといけない」と語った。

 弁護団は、業者が秘密裏に録音した夫妻との打ち合わせ内容を精査。諄子被告が発した「ぼったくる」の部分を大阪地検特捜部が意図的に切り取って一審に提出し、両被告が有罪との印象操作をしたと主張。2009年に起きた郵便不正事件の村木厚子さんの冤罪を引き合いに「一種の改ざんだ」と非難している。

 閉廷後、大阪市内で記者会見した泰典被告は控訴審が始まった現在の心境を「卯の花や 検察改ざん くたし落つ」と詠んだ。

「卯の花」は俳句の季語で、初夏に満開となる空木(ウツギ)の花のこと。「くたし」は「腐す(くたす)」。さらに「卯の花腐し」とは梅雨のことだ。勝手に解釈すると、「空木の花が咲き誇る梅雨の今、検察がまた改ざんした。もはや検察は腐って落ちた」と言いたかったのだろう。

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