大捕り物、成功なるか!? 絶滅危惧種のミナミジサイチョウの存在が報じられてから、のどかな畑が広がる現場には多数の報道陣とユーチューバーが出動するなど、現場は物々しい〝黒い怪鳥狂騒曲〟となっている。

 TBS系の情報番組「ひるおび!」、「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」、日本テレビ系の情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」では、緊迫するミナミジサイチョウ捕獲作戦の一部始終を現場から生中継した。

「ひるおび!」の放送中、ミナミジサイチョウがトタン張りの小屋に近づいたため捕獲スタッフが陰からそっと近づく場面もあったが、気配に感づかれて失敗。「ミヤネ屋」の放送中には捕獲スタッフの車の真横まで近づき、司会の宮根誠司が「今しかないでしょ、今捕まえなきゃ!」と興奮気味に連呼したが、結局、捕獲には至らなかった。

 中継する番組のコメンテーターのなかには、捕獲に否定的な声も。「ゴゴスマ」に出演するナジャ・グランディーバは「人には危害も加えないし、生態系にも影響はないんでしょ? 1年半もほっとかれててまた檻に入れられるってかわいそう」と、今や柏ののどかな環境になじんでいるミナミジサイチョウの境遇を憂えた。

 しかし、ミナミジサイチョウは本来、日本の生態系には組み込まれていない外来種。このまま野放しにしておいたら、どんな影響が出るかわからない。それだけに一刻も早い捕獲が望まれるが、いったいいつ〝黒い怪鳥狂騒曲〟は終焉するのか!?