お笑いコンビ「ミルクボーイ」の内海崇(35)が4日、ツイッターを更新。行きつけの理髪店の店主が、演歌歌手としてCDデビューしたと伝えた。

 内海は「感染症対策を精一杯とりながら角ってきました! なんとこの度、おっちゃんが自費製作でCDデビューしました! 本名の『小川 清』から、芸名は『大川 清』に変わってます! サインももらえました! 『浪花一代』よろしくお願いします!」「味しかないです!」「全員聴くように言うといて!とのことです!」などと、清さんと撮影した写真を添えてアピールした。

 実は清さんは、全国角刈り技能コンテストで3位入賞の実力者。渾身のデビュー曲では、熟年の男の渋さを存分に漂わせながら、「理容鋏に託す男の浪漫」を切々と歌い上げている。まさにナニワ演歌の王道ともいえる仕上がりだ。

 清さんは、内海の相方である駒場孝(35)がトレーナーとして勤務していた「ジャングルジムスポーツ」小川淳会長の実父。内海は2017年から角刈りにし始めたが、当時は売れない漫才師に過ぎなかった。清さんは“出世払い”として無料で散髪し、人情で“未来のスター”を支えた。

 そんな周囲の思いにミルクボーイの2人は一念発起。「M-1グランプリ2019」を歴代最高得点で制した。優勝後、清さんの元を尋ねると「今日から金をもらう」と言われ、内海は感動のあまり思わず号泣してしまったという。

 ナニワの人情に支えられて頂点へと駆け上がった2人は、現在も自分たちを育ててくれた大阪を拠点に活動している。内海の恩返しのPR活動で、清さんの「浪花一代」はヒットなるか?