勝新太郎&三船敏郎が夢の共演「座頭市と用心棒」

2021年06月06日 10時00分

勝新太郎(左)と三船敏郎
勝新太郎(左)と三船敏郎

【今週の秘蔵フォト】貫禄十分の三船敏郎を頼もしそうに見つめる勝新太郎。1969年9月に行われた、映画「座頭市と用心棒」(70年公開)の製作発表で撮られた1枚だ。

「座頭市」が大映のドル箱シリーズなら、「用心棒」は言わずと知れた黒澤明監督の傑作で東宝の宝。そんな人気キャラクターがあり得ない共演を果たすのだから、まさに夢のような企画である。製作は勝プロダクション、配給は大映、メガホンを取ったのは東宝の岡本喜八監督だ。

 監督や俳優が原則として所属会社以外の作品に携わることはできないとする「五社協定」は、53年にスタートした。一方で、テレビの急速な台頭などで映画界の斜陽化は加速。そんななか勝や三船、日活の石原裕次郎らが自身のプロダクションを作り、映画界のカンフル剤になればと、ハリウッドに負けない大作づくりを模索した。

 67年に三船プロダクションと石原プロモーションが「黒部の太陽」を共同製作。これは“五社協定破り”ともいわれた。69年には三船プロ製作の「風林火山」に石原が出演。勝プロもこの流れに乗ったわけだ。映画会社の枠を超えた作品作りはファンにも支持され、五社協定は71年に自然消滅する。

 座頭市と用心棒が対峙するというのは、ガメラとゴジラが同じ舞台で大暴れするようなもの。映画は夢を売るものであることを改めて示してくれた。(敬称略)

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