韓国で東京五輪のゴルフ日本代表ユニホームが「旭日旗模様だ!」と非難が殺到している。

 韓国紙「中央日報」など同国メディアが一斉に報道。「日本が東京五輪に出場するゴルフ代表チームのユニホームを公開し『日が昇る国を表すイメージを使用した』と発表した。日本の軍国主義を象徴する旗の旭日旗は広がる太陽光を形象化したものだ」と大々的に報じ、韓国で大騒動となっている。

 同紙は、問題となっているユニホームについて日本チームの発表を引用しながら「日本代表のユニホームは5種類で、いずれも日の昇る国を表す斜めのラインが入っている。日の丸の赤や白、それに海や桜といった日本の自然をイメージした青やピンクが採用された」と説明。そのうえで「旭日旗は日本が第2次世界大戦当時に使用した軍旗で、赤い太陽の周りに広がる光線を形象化している。旭日旗という名称自体が日が昇る形の日本国旗という意味だ」とかねて韓国で主張されているように、旭日旗は戦時中に日本軍で使用された軍旗にあたると猛批判を展開した。

 さらに「軍国主義と帝国主義を象徴する旗としてドイツ・ナチスの象徴、ハーケンクロイツの使用が厳格に禁止されるのと比較し、日本はスポーツ行事によく旭日旗を使用して論議を呼んでいる」とまたもやナチスドイツとの比較を持ち出し、スポーツにおける旭日旗使用に疑問を呈した。

 東京五輪を巡っては、公式ホームページ上で竹島(※韓国名・独島)の表記問題で日韓両国の主張が平行線を辿っており、韓国側は大会ボイコットをちらつかせている。

 そうした状況でゴルフ日本代表ユニホームの騒動が火に油を注ぎ、韓国紙「国民日報」は「宣戦布告だ」と物騒な表現で報じるなど一気に緊張感がピークに。「こうした状況で旭日旗を連想させるデザインを代表チームのユニホームに使用したと発表し、批判の声はさらに強まる」と反日感情が一層高まり、東京五輪ボイコットがいよいよ現実味を帯びてきそうだ。