東京五輪の公式ホームページ(HP)上における竹島(韓国名・独島)の表記問題で、ついに韓国与党が日本政府を〝脅迫〟した。

 韓国側は竹島の削除を要請しているが日本側は拒否する方針を貫いている。そのため韓国政府は東京五輪のボイコットも辞さない姿勢を見せて緊張感が高まっているが、韓国与党の実力者が日本へ向けて最後通牒を突きつけた。

 共に民主党の若手実力者で次期大統領選への立候補を表明している朴用鎮(パク・ヨンジン)議員が31日に韓国のラジオ局「CBS」の番組に出演。「東京五輪を台無しにしたくなければ、国際オリンピック委員会(IOC)が削除勧告を行うことが正しいだろう」と持論を展開した。

 そのうえで朴議員は日本政府に対して強い警告を発した。「日本は新型コロナウイルスをコントロールできておらず、選手を危険にさらす可能性がある。そのため世界各国が東京五輪への参加を悩んでいるが、我々韓国が不参加を決めてボイコットを宣言することになれば、そうした流れは世界に波及するだろう」。韓国が参加辞退を決めれば各国が追随すると主張し、そうした事態を避けたければ要求に応じろというわけだ。いわば日本政府に対する〝脅迫〟だ。

 東京五輪を〝人質〟にしていよいよ日本を脅し始めた韓国。竹島表記問題により、日韓関係が修復不可能なほど悪化してしまう可能性がありそうだ。