2か月後に迫る東京五輪を前に、また一人、大物選手が新型コロナウイルスの影響で撤退を表明した。オーストラリアの女子7人制ラグビーの人気選手で、2016年リオデジャネイロ五輪金メダリストのエミリー・チェリー(28)が引退を表明した。

 チェリーは仲間から「GOAT」(史上最高の選手)と絶大な信頼を寄せられる名選手。オーストラリア「ニューズドットコム」によれば、チェリーは「コロナの影響でスケジュールが大きく変わり、育児を夫とやりくりするスケジュールも変わる。私の体はもう十分だと私に告げています。東京では選手としてではなく、サポートの役割を果たすことに決めました」と現地メディアに語った。

 チェリーはリオ五輪で金メダルを獲得後、2019年に長女を出産している。

 チームについて「長くトレーニングを続けて成長している。東京五輪で金メダルを獲得し、世界最高のチームになることができる」と仲間に夢を託した。

 コロナの猛威が、多くの選手の人生を変えてしまったのは間違いない。