議員バッジはく奪のピンチに立つ埼玉・戸田市議のスーパークレイジー君(34)が27日、埼玉県庁で県選挙管理委員会による対面審査が行われた。

 クレイジー君は今年1月に戸田市議に当選したものの、3か月以上の居住実態がないとして、4月に市選管から当選無効の決定が出された。すぐさま決定に不服として、県選管に申し立て、この日、初の対面審査となった。

 クレイジー君はスーツにネクタイなしのクールビズスタイルで臨み、弁護士が同伴した。3時間弱にわたって、戸田市での生活、居住実態について、聴取されたという。

 クレイジー君は「戸田の時と違い、雰囲気が普通じゃないなと思った。警察の事情聴取みたいな感じで、後で県選管委員長の方が元警察幹部だったと聞いて、やっぱりなあと思いました」と納得。ヤンチャ過去で、警察のお世話になっているクレイジー君だが、長時間に及んだ聴取はやや身にこたえたようだ。

 この日はクレイジー君の関係者の審査も行われた。クレイジー君は戸田市選管による審査の際には、横暴ともいえる調査方法を巡って、ケンカ腰となった。最後は行き違いとなったことで「非協力的」とみなされてしまった。

「戸田市とは違って、今回は協力したい」とクレイジー君は、身の潔白を証明するために積極的に審査や調査には応じるという。県選管は4月13日に受理してから、60日以内をメドに結論を出す予定としている。