深キョンに一体何があったのか――。大手芸能事務所「ホリプロ」が26日、所属女優・深田恭子(38)が「適応障害」と診断されたため、芸能活動を休止すると発表した。間もなく始まる7月期のドラマを降板するという異常事態。そんななか、同事務所の発表で気になるのは「昨年春ごろから体調を崩しがちとなり~」というくだりだ。昨春と言えば、新型コロナの感染が広がり、1回目の緊急事態宣言が発令された時期だが…。

 ホリプロによると「私ども所属の女優深田恭子ですが、昨年春ごろから体調を崩しがちとなり、今月に入り医師より『適応障害』と診断されました」と発表。

 続けて「これにより当面の間治療を優先し、お仕事をお休みさせていただきます。これに伴い、予定されていた7月期のフジテレビ連続ドラマを降板することになりました」と報告し、「関係者の皆様には大変なご迷惑をおかけすることを心からお詫び申し上げるとともに、私どもとしましても、深田恭子をできる限りサポートしてゆきたいと存じます」としている。

 適応障害とは、環境の変化にうまく適応できないことがストレスになって、心身に症状が表れることを指す。医療関係者の解説。

「不眠や食欲不振、頭痛などの症状が表れ、神経が過敏になっている状態になります。発症には必ず原因があるのが特徴。まずは、そのストレスの原因を遠ざけることが治療の第一歩ですね」

 異変はあった。最近深田が出席したイベントでは、かすれ声や激ヤセを指摘する声がネット上で相次ぎ、心配されていたのだ。

 ワイドショー関係者は「7月期のドラマは間もなく始まります。それを降板するというのは、よほど緊急性があったからではないか。同時に少なくともドラマが終わる9月いっぱいまでの4か月間は休養に充てるという意味でもある」と話す。

 興味深いのは症状が表れたのは最近ではない、ということだ。事務所発表によると、体調を崩しがちだったのが昨年春だったという。まさに新型コロナウイルスの感染が拡大した時期にほかならない。

「1回目の緊急事態宣言が4月7日に出されています。これにより、飲食店には酒類の提供を午後7時までとする時短営業になりました。もともと深田は気の置けない仲間と仕事後にワイワイやることで日々のストレスを発散していたタイプ。ところが、緊急事態宣言でそういうわけにもいかなくなってしまった。現在宣言は3回目となり、さらなる延長も取りざたされている。深田にとって、リラックスできる環境が整わなかったのではないか」とテレビ関係者は言う。

 新型コロナによって対面機会が大幅に減少したのは確かだ。行動制限を余儀なくされ、ステイホームが続く。それに伴い、メンタルバランスを欠く事例が多数報告されている。厚生労働省は昨年12月に新型コロナによるメンタルヘルスの調査結果を公表。それによると、同年4~5月に「神経過敏になった」「ソワソワ落ち着きがなくなった」「気分が落ち込んだ」などの感覚に陥った人は63・9%に上っている。

「深田の症状がどの程度なのかは定かではありませんが、あまりひどくならないうちに休ませた可能性はあります。芸能界もコロナで一変。不安を抱える人が続出しています。もともと深田さんは〝敏感〟な子。どんよりとした空気の影響を受けてしまったのかもしれません」(ドラマ関係者)

 元気な姿で帰ってくる日を待つしかない。