米国務省は24日、米国民に「日本への渡航中止の勧告」を出した。この勧告はレベル4で、最も厳しいもの。ワクチン接種率が高く、2度打ち終えた人には、ほとんどコロナ以前の日常生活が戻っているというのに、日本へは行くな!と勧告した理由は…。

 米疾病対策センター(CDC)が「日本の状況ではワクチン接種が完了した人でも変異ウイルスに感染するリスクがある」と分析し、これに政府が答えた形。やはりインド株などの変異ウイルスへの強い警戒があるのは間違いないだろう。それにしても、東京五輪まであと2か月を切ったこのタイミングでの勧告、米国の選手や関係者は日本に来られるのだろうか?

 このニュースを25日のテレビ朝日系のワイドショー「モーニングショー」が取り上げた。元フジテレビの局アナで弁護士の菊間千乃氏は「ファイザーもアストラゼネカもインド株に有効とされているのは知っているはずなのに、中止勧告が出されたのはなぜなんだろうと思います」と率直に疑問を投げかけた。

 現地メディアは「日本にとっては一層の打撃になるだろう」と五輪への不安を報じているのに、米国のオリンピック委員会は「アメリカの選手団は安全にオリンピック・パラリンピックを戦うことができるだろう」とテレ朝の取材に答えた。

 日本だけでなく米国でも、オリンピック委員会は「五輪は問題なくできる!」と主張している。