ニシキヘビは被害者、これは人災だ!〝逃走騒動〟に動物愛好家・パンク町田氏が愛の説教

2021年05月24日 11時30分

再発防止策を語ったパンク町田氏
再発防止策を語ったパンク町田氏

 パンク町田氏が愛の説教だ! 横浜市戸塚区のアパートから今月6日に逃げ出した環境省指定の特定動物アミメニシキヘビ(体長3・5メートル、体重13キロ)が22日に発見された。警察が延べ300人を投入した17日間の捜索劇に終止符が打たれ、周辺住民もひと安心だ。しかし、人々に不安を与えたヘビだが“被害者”でもある…。そう声を上げるのがアジア動物医療研究センターのセンター長・パンク町田氏(52)。動物愛がゆえの再発防止策を熱弁した。

 21日夕方に警察の捜索が打ち切られたが、飼い主の20代の男性から依頼を受けた専門家らが建物内を捜索。未捜索だったアパート全域の屋根裏でヘビが屋根の骨組みに巻きついているところを発見し、無事に捕獲した。

 まさに灯台下暗しだが、町田氏は「おかしな話と思いますね」と首をかしげる。「それだけのヘビが通れる穴が開いていたということだと思うんです。もし開いてたのであれば、まずそこを探すべき」と初動ミスの可能性を指摘する。

 アミメニシキヘビは毒はないが、巻きつく力が強く、人に危害を加える恐れがあるため、飼育に許可が必要な「特定動物」に指定されている。この点についても町田氏は「攻撃的な性格ですけど、それはそばに人が寄るから。自分から人を襲いにわざわざそばに寄るということはしない」と話す。

 捕獲されたことについて「ヘビが救われて良かったなということだけですよ」とヘビは“被害者”であり、今回の騒動は人災と指摘する。

 最近の爬虫類飼育のトレンドは「あんまりデカくなるヘビとか危険なものは飼わない風潮は非常に強くなってる」とヒョウモントカゲモドキ、コーンスネーク、ボールパイソンなどが人気だという。爬虫類をペットとして飼う人がいる以上、再び今回のような騒動が起きかねない。そこで重要なのが再発防止策だ。

 男性は横浜市から飼育の許可を得ていたが、成長したため申請したものとは別のケージに入れていた。

「飼育許可は取っているけど、許可の取っていないケージで飼っていたら、それは許可を取ってないのと一緒ですよね。無許可飼育です。それにマイクロチップを埋めていなかったと思う。その点においては無許可飼育以上に厳重な処罰が必要だと思います」と厳しい口調で語った。

 横浜市の問題点も指摘。「3・5メートルになるまで市のほうもマイクロチップの埋め込みの請求をちゃんとしていたのか。そこは責任がないわけじゃないと思いますよ。そういうことをしていれば今回の事態も防げたのかもしれない」と話す。

 近年、法律的には一般人が飼育できない方向に進んでいるが、「法律が先歩きしちゃってる。飼育する当人とそれを担当する部署の方々が対応していかないといけません。法律だけ整備されても何の意味もないですから」と指摘した。

 今回の騒動を起こした飼い主の男性に対して「ぼくも動物が好きなので、夢を持っていろんな動物を飼育してきた。それで気付いたことを動物保護、環境保全、愛護の仕方について生かすことができた。いろいろな動物を飼育していけば、いっぱい死別がある。だから今まで飼育した何十倍もの数の動物を救いたいと考えています。ですから彼にも今までの経験を、今度は自分が楽しむためではなく、みんなのために使える工夫、努力していくことをおすすめします」。町田氏の言葉は男性の心に届くだろうか。

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