大村秀章愛知県知事のリコール運動をめぐって署名が偽造されていた事件で、「高須クリニック」の高須克弥院長(76)の女性秘書が署名に指印を押していたことが問題視されている。高須氏といえばリコール運動の代表者。一体どういうことなのか。

 高須氏によると、女性秘書が押印のない署名簿に指印を押す不正にかかわっていたことが分かったのは4月中旬だという。リコール運動団体幹部だった山田豪元常滑市議が一部報道機関に女性秘書の関与を明かしたことで、その報道機関から事実確認を求められたという。

「秘書に確認すると『すいません』と認めたので怒り狂って『バカ者! クビだ!』と言いましたよ。今は気分が落ち着きまして、クビにはなっておりませんが」(高須氏)

 高須氏は秘書が指印不正に関与していることは知らなかったという。「私は現場を田中氏(孝博容疑者)に一任していた。私は秘書に(指印の)指示はしていないが、田中氏に頼まれたことは私に頼まれたことと一緒」と、すべての責任は自分にあると話している。