大阪市の松井一郎市長(57)が20日、大阪市役所で記者団の取材に応じ、愛知県の大村秀章知事へのリコール署名運動を巡り、リコールの会の事務局長を務めていた田中孝博容疑者(59)が逮捕された件について言及した。

 地方自治法違反(署名偽造)の疑いで逮捕された田中容疑者は、日本維新の会の衆院愛知県第5選挙区支部長を務めていたが、署名の約8割が無効だったと発表された2月に辞任している。

 日本維新の会代表を務める松井氏は「違法な行為をしているんだから、真実を明らかにして、もし自分がやってたら罪を償いなさいよ」と斬り捨てた。

 一方で、「初めから組織として関与しないと言っている」と党としての関与を否定。吉村洋文副代表が活動に賛同していたことについては「最初に高須(克弥・高須クリニック院長)先生が言い出した時に、吉村さんは個人的に親しい仲でSNSでエールを送った。それを受けて、維新として関与してるみたいに誤解されたら困るんで『関係ない』と言ってきた」と話した。