小池都知事の意見には賛成できない?

 東京、大阪での高齢者向け大規模ワクチン接種の予約が17日に始まった。大阪では受付開始わずか25分で、1週間分の2万5000の予約枠が埋まったという。菅総理の掲げた目標「7月末までに高齢者への接種を終わらせる」のは、まだまだ難しそうだが、〝後進国〟と揶揄された日本のワクチン接種も、ようやく本格化しそうなムードだ。

 こんな状況でも東京都の小池百合子知事は「国が大規模接種を進めているので(都独自の集団接種は)避けたほうがよろしいのではないかと思う」と発言している。理由は国と都が両方で集団接種をすると、混乱につながるからだという。

 こんな姿勢に異を唱えたのは、18日のテレビ朝日系ワイドショー「モーニングショー」に出演した同局員コメンテーター玉川徹氏だ。

「ボクは都のやり方は疑問です。東京都はひとつの国ぐらいの規模。国が大規模接種を始めているし、企業の中の産業医がワクチンを打てないか、大学にも診療所があって専門のお医者さんがいるので、大学でも打てないかと、ラインを広げようとしている。これは正しいと思う。都も同じようにやるべき。場所がないとか、お医者さんがいないとかはない。ボクが調べた限りでは」と玉川氏は主張している。

 1日も早く、1人でも多くの人にワクチンを打つことが急務。それだけに小池知事には、混乱しない大規模接種のやり方をなんとか考えてもらいたいのが、都民の願いだろう。