中国メディアが、国民の生命を顧みず開催強行に突っ走る東京五輪を「終末のカーニバル」と痛烈に批判した。

 中国紙「南方日報」は、日本の新型コロナ禍が深刻化の一途をたどる状況を特集。「日本の大流行は絶望的な状況にあり、アスリートもオリンピックの開催に反対し始めている。菅義偉は難しい選択に直面している」と世論だけでなくアスリートからも開催に懐疑的な声が強まり、菅首相への中止圧力が高まっていると報じた。

 こうした状況を受けて、中国サイト「百家号」ではジャーナリストが東京五輪の開催強行に警鐘を鳴らした。

「日本ではインドからの突然変異ウイルスが発見され、完全に緊急性の高い状態だ。特にインドでの大流行の悲劇的な終焉を目の当たりにすると、日本人はパニックに陥る。東京五輪が感染爆発の予防や抑制に成功しなければ、五輪が東京に〝終末のカーニバル〟をもたらす可能性が非常に高い。これは日本人が最も心配していることであり、彼らが最も見たくない結末だ」。この世の終わりを意味する〝終末〟という過激な表現を用いて、東京五輪の開催強行がいかに危険であるかを指摘した。

 政府や大会組織委員会が国民の意思を無視して暴走を続ければ、本当に東京五輪が人類の存亡を脅かしかねない。