アルピニストの野口健氏(47)が10日、ツイッターで西村康稔経済再生担当相が東京五輪・パラリンピックについて「池江璃花子選手を見たいと思っている方もいる」と発言したことに苦言を呈した。

 西村大臣は9日のNHK「日曜討論」に出演。新型コロナ感染拡大で開催が危ぶまれている東京五輪について「不安の声もあると思うが、一方で池江璃花子選手やマラソンも見たいと思っている方もいると思う」などと発言した。

 水泳の池江璃花子をめぐっては「辞退すべきだ」というメッセージが送られ波紋を呼んだばかりだが、今回の西村大臣の発言については「池江さんに対し、五輪出場への辞退を呼びかけるという卑劣極まりない投稿が問題視されている中で、この西村大臣の発言はあまりに配慮に欠けている」と野口氏は問題視。

 続けて「この発言がアスリートへの誹謗中傷を更に煽ってしまうかもしれない」と今回の発言の余波を危惧した上で「五輪開催に対する不安を解決するのはあなた方の役割である」と強く訴えた。