キューバ生まれのシンガー・ソングライター、カミラ・カベロ(24)が主演する話題の実写版ミュージカル映画「シンデレラ」が劇場ではなく、アマゾンプライムで配信されることになりそうだ。

 米芸能サイト「デッドライン」は、アマゾンが現在、同作を製作したソニー・ピクチャーズから中国を除く世界市場での著作権を取得する契約の最終段階に入ったと伝えた。配信開始日は未定だが、年内を予定しているという。

 ソニーは当初、今年2月に劇場公開する予定だったがコロナ禍の影響で7月に延期。ところが欧州や中南米などで劇場再開のめどが立たないことからネット配信に切り替えた。

 これまで「シンデレラ」はアニメを含め、ディズニーが何度もリメイク。2015年には英女優リリー・ジェームズ(32)が主演し、オスカー女優ケイト・ブランシェット(51)が継母役を演じた実写版が話題になった。

 今回ソニーの作品はミュージカルということで実力派歌手のカミラに白羽の矢が立った。カミラはガール・グループ、フィフス・ハーモニーのメンバーだったが16年に脱退し、その後はソロアーティストとして活動。本作が映画デビューとなる。

 一方、脇を固めるのは「アナと雪の女王」のイディナ・メンゼル(49)や〝元ジェームス・ボンド〟ピアース・ブロスナン(67)、「オペラ座の怪人」のミニー・ドライヴァー(51)ら、そうそうたるベテラン陣。監督は女優で脚本家でもあるケイ・キャノン(46)。

 本作では若者に人気のカミラはもちろん、「アナ雪」で爆発的ヒットを飛ばしたイディナがそれぞれオリジナル楽曲を披露する。

 今回のように新作がやネットフリックスなど、大手動画配信サービスにより公開されるケースの増加はコロナ禍で拍車がかかり、映画産業の新たな配給形態として定着しそうだ。