ドン・ファン元妻 須藤早貴容疑者 “生粋のセレブ”演じた裏に幼少期の闇か

2021年05月01日 11時27分

全身をブランド物で固めた須藤早貴容疑者(2018年)

“紀州のドン・ファン”の事件は、一部報道で「日本では覚醒剤を使った殺人は初めて」と指摘されているように、珍しいケースだ。

 日米で連続殺人犯、大量殺人犯など数多くの凶悪犯と直接やりとりしてきた国際社会病理学者で、桐蔭横浜大学の阿部憲仁教授はこう語る。

「OD(オーバードーズ)と呼ばれる薬物の過剰摂取で最もアメリカで死亡率が高いのは俗称『メス』といわれる覚醒剤だ。通常血圧と体温が異常に上がり、胸が苦しくなり呼吸困難そしてけいれんを起こすことが多い」

 そんなわけで、米国では“毒殺”の道具として悪用されているという。また、報道などによると、須藤早貴容疑者は幼いころはおとなしいタイプだったというが、高校生以降、親のことを金持ちと偽るなど周囲にウソを言いふらし、ファッションブランドで身を固めて金持ちアピールをしていたという。大人になると、高級デートクラブで働いたり、AV出演するなどして高級マンションに住み、“生粋のセレブ”を演じていた。

「過去のアメリカの女性連続殺人犯の研究から、“病的虚言癖”を持つ女性は、みな子供時代に病的なみじめさや孤独を味わい、“ウソで人を動かす”すべを身に付けている。おとなしい良い子を演じているのは、そうしなければ生き残れないほどの家庭内力学が働いていたからに他ならない」(阿部氏)

 須藤容疑者の家庭内がどれほどのものであったか正確には分からない。それでも、多くの凶悪犯罪者と交流してきた阿部氏は「自分は愛されていないといった強い劣等感を本人が抱いて育った可能性は高い。その場合、愛情の空白を埋め合わせるかのようにモノやカネに“病的に執着”する傾向が非常に強く、それを自分でもコントロールできない。たとえば、尼崎事件の角田美代子は子供時代に親戚をたらい回しにされ、近畿連続青酸死事件の筧千佐子は幼くして養子に出されている」と指摘する。

 須藤容疑者も“心に闇”を抱えて育ったのだろう。

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