作家の平野啓一郎氏(45)が25日、ツイッターを更新。“人流”という新語に言及した。

 人流とは、新型コロナ禍で感染拡大を止めるキーワードとして使われるようになった言葉。23日、菅義偉首相も緊急事態宣言発令前の記者会見で「人流を止める」と発言。繁華街や商業施設などで人の流れを止めることが感染拡大を抑えるために重要になるとの見方を示した。

 しかし、この言葉はすんなり受け入れられないようで「『人流(じんりゅう)』っていう新語の響きはまた、何とも言えない違和感だな」とつづった。

 その理由について平野氏は「僕は『正しい日本語』というのを掲げて言葉の変化を認めない態度には否定的な方ですが」と言葉に対する自身の政治的に、コントロールすべきもの、という意味で専ら使用されている新語だから、というのもあろう」と、この新語が“政治利用”されていることへの違和感であるとした。