コロナ禍のイライラが爆発したのか、それとも――。18日日曜日の午後、大阪駅に停車中の電車の中で、25分間にわたりマスクもせずに大声で怒鳴り散らし、駅員の降車要請を聞かずに、警察官が出動する騒ぎを起こした迷惑男の動画は日本中をゲンナリさせた。

 どうやらこの男、電車に乗り込む直前に、別の人物と肩が触れたのどうので、ちょっとしたトラブルを起こし、異様なテンションになっていたという。なだめようとした駅員に対しては「オレの体に触れたら暴行罪やぞ」とわめき、警察官に「降りて!」と言われると「法的根拠を示せ!」などと怒鳴り散らしている。大勢の人に大迷惑をかけているのに、お構いなしのこの手の“危ない人”は、誰でも一度や二度は見かけているはず。

 この騒動を取り上げた21日のテレビ朝日系のワイドショー「モーニングショー」で、同局員のコメンテーター玉川徹氏は「駅員の指示に従わないで大声出して、運行が25分間止まったわけですよね。損害賠償請求できるんじゃないですか、JRの方から。アクションを起こされた方がいいんじゃないですかね」と提案。同様の事案が頻発するおそれもあると指摘した。

 コロナ禍で全国民が我慢を強いられ、心中穏やかでいられないなか、それでも皆、人に迷惑をかけないよう自制しているだけに、こんな危ない人物には、キツ~いお灸が必要だろう。