NHK大阪放送局は20日、2021年度後期連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の新キャストとして、ロックミュージシャンの世良公則(65)、俳優の堀部圭亮(55)ら9名を発表した。

 今回発表されたのは女優・上白石萌音演じる御菓子司「たちばな」の看板娘・橘安子を取り巻く出演者。ほかに村雨辰剛、前野朋哉、紺野まひる、徳井優、若井みどり、西川かの子、武井壮の出演が発表された。

 こだわりのコーヒー、ジャズが流れる喫茶店「Dippermouth Blues」のマスター・柳沢定一を演じる世良は「戦前・戦中・戦後という激動の時代、コーヒーとジャズをこよなく愛した男。自身が愛した文化を生んだ憧れの国と祖国との間で揺れ動いた感情、その狭間で生きた男を共感をもって演じられたらと思っています」とコメントした。

 一方、堀部は「たちばな」と同じ商店街にある荒物屋「あかにし」の店主・赤螺吉兵衛(あかにし・きちべえ)を演じる。
 とにかくケチな性格で周囲から「ケチ兵衛」とあだ名される役柄に「今まで色々な役を頂いてきましたが、ケチというのは初めてです。ボク自身はどちらかというと見えっ張りで、気前良く見られたいところがあるので、役とは真逆の性格です」と戸惑いの様子。

 それでも、「この機会に『ケチとは何か?ケチの利点とは?』トコトン掘り下げてみる覚悟です。日常的にケチを実践します。撮影が進むにつれ、スタッフ・共演者の皆さんから『吉兵衛役のケチ部』と呼ばれるようになるのが理想です」と前向きに締めくくった。